今月もろくに投稿をせず終わろうとしています。
有難い事に忙しくしています。
ガラスの靴サロンは吉祥寺駅から徒歩7分。
私は歩くのが好きではないのでお客様にとって7分は長いんじゃないかなと思い、申し訳なく思っていました。
先日、いつもは車で通り過ぎるサロンまでの道を歩いてみました。

お客様は、どんな想いでこの道を歩いて来られるのかな。
不安と期待。
会った事もない私と受けた事もないメイクセラピーやメイクレッスン。
電車やバスに乗り、更に駅から7分歩いて私のサロンに辿り着く。

そのお気持ちを考えると有り難く、じんわりして感謝が溢れ出て思わず涙が出そうでした。
メイクセラピーが大好きで、とにかく一人前のメイクセラピストになりたいと切望していました。
情熱に任せて行動していましたが、サロンを持つと決めてから不安に襲われた時があります。
無名な私の所に誰が来るの?
うまくいく保証もないのに、勢いで行動して私はバカなのか?
失敗したら笑い者かな。
コツコツ貯めたヘソクリはどんどん減っちゃって、残るのは「やらなきゃ良かったのにね」という後悔なのか?
気が付いた時には既に海に出ていて、不安と共に船を漕ぎ出したのを思い出しました。
ポジティブ思考とか、ワクワクを考えるとか言われる中で、私はネガティブな思考や不安を抱えたまま進んでいました。

そんな不安が懐かしく思える今日この頃。
今ではその経験がサロンを訪れて下さるお客様の背中を押しています。
私に出来る事は、お客様がなりたい未来の自分へ踏み出す一歩を応援する事。
そしてお客様もまだ気付いていない魅力や力をメイクやパーソナルカラーで後押しする事。

知らない場所に行くのはワクワクと不安が交差する。
以前抱いた私の不安やネガティブな思考は、私には必要な経験でした。
人が本気で変わる時、キラキラした事ばかりじゃない。
ドロドロした事もある。
それでも一歩踏み出した先に見る景色は絶景としか言えない。
20年の付き合いになるママ友達との旅行で見た富士山は、海に浮かんでいる様な絶景でした。
最近よく、サロンにいらして下さるお客様から、
「帰り道は行きより胸を張って帰れました。」
「サロンからの帰り道はランウェイを歩くモデルの様に胸を張って楽しく電車に乗れました」
そんな言葉を頂ける様になりました。
私もやっと胸を張って一人前のメイクセラピストと言える様な気がしています。

